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(Frequently Asked Questions)

3.国語作文指導技術について

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No質問 (3.国語作文指導技術について)
3-01文章展開は『起承転結』型がよいのか、『結論』から先に書いていくのがよいのか、先生はどうお考えですか。
3-02「映像イメージ」による思考方法について、どうお考えですか。
3-03具体的にどうすれば「本物の国語力」を身に付けさせることができるのですか。
3-04先生は、文書デザインをどのように考えていらっしゃいますか。
3-05基本の学習はどのように、進めていらっしゃるのですか。
3-06読解力の向上について、お考えを聞かせてください。
3-07「論理的文章」を書くための指導法はどのようになさっていますか。





 回 答 




目白言語研究室 Mejiro Language Laboratory MLL 中高校一貫校 バイリンガル 2言語習得 多言語習得 インターナショナル・スクール アメリカンスクール
 




3-01文章展開は『起承転結』型がよいのか、『結論』から先に書いていくのがよいのか、先生はどうお考えですか。
 私は、まず「結論が先」だと考えています。
  文章の種類にもよりますが、日本では従来から『起承転結』型が良いとされてきました。国語の指導で、生活作文では「時間の経過(時系列)」で並べさせることが多く、意見文ですら『起承転結』で書かせます。
  しかし、今は国際化の時代です。日本の起承転結型は外国にはありません。まず「結論が先」にきます。はっきり言い切る人が信頼されます。会話でもまず自分の考えを述べます。
  ところが日本人は以心伝心を大切にして結論をぼかし、論理をあまり重視してきませんでした。日本と欧米では発想が違い、一文が違い(日本:SOCV、欧米:SVOC)、論理構造が違い、ことばへの気づきも違います。そのため欧米などから帰国した現地校子女は、英仏独文では完璧に書けるのに日本語の構造と「作文」に戸惑い、書けない子がたくさんいます。作文を書くことに大変苦労しています。これではいけないと思います。反対にこれからの日本の子ども達は、「世界標準のパラグラフライティングが必要だ」と言えます。
  本教室では、5W1H から 6W2H を意識し、様々な文章形式に慣れてもらい、確かな論理を展開する意見文・論作文も書き、リーダーシップを発揮する子どもを育てたいと考えています。

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◯高校生のぼくは、世界標準のParagraph Writingで、最新・最先端の科学知識(Doctor of Science監修)を活用した科学作文(物理・化学・生物・宇宙など)を書いています。理科系に進みたい人にもおすすめです。
☆作文は、文科系・理科系、新聞社・科学研究所など、どんな分野や職業にも、密接に結び付きます。
☆思考力・論理力・説得力は、どこへ進むにも必要です。
☆自分の夢の実現のためにも、Paragraph Writingを身に付けることが不可欠です。
 




3-02「映像イメージ」による思考方法について、どうお考えですか。
 中学総合的研究「国語」の第6章「映像イメージの読み解き方を知る」(旺文社)を読むと、多くの示唆が得られます。「この章は普通、学校では学習しない分野なので注意してください!」と書いてありますが、最近は少し変わってきました。いくつかの国語教科書(小中高校)では「さまざまな映像イメージに潜んだ深い世界を国語力で読み解く」教材が採用されるようになりました。「漫画、絵画、絵本、写真、映像など」で、読解力・思考力を育てる学びが学校の教科書に入っています。しかし、まだごく少数であり時間も限られています。
  本教室は、すでに漫画、絵画、絵本、写真などを使い、文章を立ち上げる授業実践を行っています。絵や写真は子どもたちの想像力を刺激し、自信をもって楽しく自由に書けるので、人気があります。授業が終わったら、どの子も楽しかったと言ってくれます。
  指導教師は「様々な視点」で子どもと対話をし、子どもは構想をたて自分のもつ思いを文字に託します。この結果、多面的な内容をもつ作文が、楽しく上手に書けるようになります。

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〇中学生のわたしは、絵や写真だけでなく図・データも活用して、三角ロジックで文章を書いています。理論と具体例がかみあうと、とても楽しいのよ。
☆テキストの文章や絵図などを理解するだけでなく、その内容を熟考・利用し、創造力を育てます-Creating Written Works。
☆教室では、教科書にはまだ載っていない信頼度の高い最新情報を活用しています-Information Literacy。
☆Presentation Skillsが身につきます。
 




3-03具体的にどうすれば「本物の国語力」を身に付けさせることができるのですか。
 指導技能をもつ人の下で、具体的な「個に応じた多様な指導(特に書くこと)」を受けることをお薦めします。
  文科省はやっと「言葉の力」を付けると言い始めた状況です。教師が従っている文科省の学習指導要領は「目標」をかかげ「策」は学校に委ねています。残念なことに学校はその具体策を少ししかもっていません。日本の学校の国語教育が、フィンランドをはじめフランスやドイツのように豊かな母語教育「言語教育」になるには長い時間がかかりそうです。
  学校に期待できないなら、対策として、各家庭が高い意識をもち、わが子に質の高い学びができる時間や機会を確保してあげることが必要です。国語力向上のカギは、「読書、書くこと、対話(話す聞くこと)」を日々意識的に積み重ねることです。
 




3-04先生は、文書デザインをどのように考えていらっしゃいますか。
 英語の Desine 「デザイン」は、構想、計画、設計、意図、意志、目的といった概念すべてを含みます。
  文書デザインとは、文書を作成するさいの「構想」→「構成」→「下書き」→「推敲」→「清書」などの全ての過程を含みます。
  さらにデザインには、「形式」と「内容」の両面があります。形式のデザインは、おもに文章の主語・述語・文節や段落(パラグラフ)、章などの全体構成をさします。内容のデザインは、文章のいのちである「情報」そのものを指します。「情報」の中身は既存のあらゆる知識を中心に個人の想像・創造、主観・思想・哲学などを含むと考えています。
  本教室では、形式から内容まで、カリキュラムに位置付けていますが、形式面の学習だけではなく、「創作」の領域も重視しています。創作作文は、初期の「絵カード構成作文」「カット絵創作作文」から「なりきり作文」→「トランス作文」→中レベルの「 if 作文」→ハイレベルの「童話・創作物語」「意見文・論文」へと進む流れです。レベルアップと共に、文章量も徐々に増えていきます。創作では、個別指導の際に個性に応じた想像への刺激をあたえ、発想が広がるように工夫しています。
 




3-05基本の学習はどのように、進めていらっしゃるのですか。
 まんが教材はすでに説明しましたが、ここでは「ことば」への感覚や感性を豊かにするための基本の学習を簡単にご説明します。
  まず、「ことばの連想問題(名詞・動詞中心)」「動詞作文(ことばのたしざん)」など、楽しんで行う短作文があります。次に「一行作文」があります。普段使っている形容詞、副詞などの修飾語を正確に運用したり、擬音語・擬態語を効果的に使ったり(オノマトペ作文)、俳句・短歌・熟語・ことわざ・慣用句・回文・アクロスティック(折句)・アナグラム・ピクトグラム(絵文字)を楽しんだりします。「辞書引き学習」の発展型も行っています。
  さらに「観察作文」「分類作文」「比較作文」「二項対立論作文」などがあります。どの子も主体的に取り組むことのできる教材です。
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3-06読解力の向上について、お考えを聞かせてください。
 教室では主題・要旨を的確につかんだり、文章を要約したりなどが、自由自在にできるようにします。読解力(思考力)を付けるのは技能指導ではなく、多くの作品を語彙・語句の獲得と並行して読むことです。集中して多くの作品に浸り切れば、語彙力と読み解く力・思考力が付いてきます。浸った結果は、読了後の反応(感想・要約など)で分かります。
  テーマを把握するポイントがずれて、小さなことを要旨・中心だと思う子もいますが、その理由付けは様々です。それを肯定しながら、より広い視点から対話しつつ理解を深めると、その子は納得して次に活かせます。学校の細かい読解指導は、作品の得点を取ることに役立ちますが、主題の本質的理解や生徒の自立した読解力向上にはなりません。目白はトピックセンテンスをつかませてから、主題に迫る200~300字程度の要約文・小論文などを書かせて話し合い、評価をしています。
 




3-07「論理的文章」を書くための指導法はどのようになさっていますか。
 論理とは考えの道筋です。論理を積み重ねて表したものが論理的文章です。話が少し大きくなりますが、論理は、現代文明を飛躍的に進歩させてきました。しかし、最近の高度情報化技術の発達は、人が自ら考える力を衰退させています。そこで知性に満ちた豊かな人生を営むためには、論理的思考力をきたえ、国語力を高めることが不可欠だと考えられます。
  国語・英語などの言語をはじめ、社会学・数学・科学などのあらゆる学問は、「論理」の上に成り立っています。論理的な思考訓練は、全教科で学力を向上させ、学ぶ意欲を高めます。主体的に取り組んで得た幅広い見識は、知的で豊かな人生を送るための財産になります。思考力を高めて、総合的な国語力を獲得することが肝要です。
  論理的文章は、いわゆる説明文・意見文・論文などです。これらを書くためには論理構造を決めて、文章や段落の要点を確定します。論理構造は、「一文⇒複数文⇒段落」へと書き進めます。さらに、段落相互の関係へと発展させます。記述内容は、様々な資料・材料を教師・生徒で集めて書きます。例えば、ユニセフ資料、地域資料、科学館資料、清掃・自動車工場提供資料などです。中高生は社説への自分の意見、対立論文、報告文などを書きます。
  本教室では、A3版のオリジナル構想シートを活用しています。科学文では、A4版の実験観察シートなどを使います。いずれも具体的な視点や観点から、それらを整理集約し抽象的な表現に至るまで、子どもたちの認知や実態に応じた指導をしています。

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〇高学年のぼくはLogical Thinkingでいつも論理的に考えたり、論じたりできます。
 序論-本論-結論のParagraphで、小論文・意見文にめっぽう強くなるよ。
☆学年があがると論理トレーニングをいっそう推し進めます。
☆たくさんSummarizeしますので、要旨・要約文もスムーズに書けるようになります。
☆Topics Sentence・Key Sentenceをきちんとおさえて、小論文構成全体の精度を高めます。





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